外貨建てMMFの始め方@資産運用

外貨建てMMFの基礎知識と証券会社の選び方

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外貨建てMMF運用上の注意

ここでは、円資産を増やすために外貨建てMMFを利用する場合を想定して話しをします。

外貨建てMMFは、利回り・リスク・コストのバランスから言って、長期運用が基本になります。

リスクには為替変動リスクやファンドに組み入れられている証券の信用リスクなどがありますが、主に為替変動リスクを考えておけばよいと思います。

感覚的に理解するために、具体的な数字を見てみましょう。米ドル/円の為替変動率は、1年で平均15%程度です。米ドル建てMMFの利回りは低めで、2009年5月現在、年率0.25%くらいですから、為替変動率は利回りの何十倍も大きいことがわかります。

ハイリスク・ハイリターンの南アフリカランドの場合は、1年間の為替変動率が30%程度です。南アフリカランド立てMMFの利回りは7.3%くらいですから、やはり、為替変動率が利回りの4〜5倍あることになります。

次にコストです。外貨建てMMFのコストは、証券会社に支払う為替手数料やファンドの管理会社に支払う管理報酬などがあります。管理報酬はファンドの純資産総額に対して年率何パーセントというかかり方をしますが、事前にはその上限しかわかりません。(ちなみに、「ゴールドマン・サックス・米ドル・MMF」という米ドルファンドの場合は、上限が年率0.85%となっています。)

一般投資家として、しっかりおさえておかなければならないのは、むしろ為替手数料です。為替手数料は証券会社ごとに設定されていますが、例えば米ドルの場合なら往復50銭というのが一応の相場です。(円→外貨で25銭、外貨→円で25銭、合計50銭。)

つまり、円で米ドル建てMMFを購入し、その後解約して円で回収するまでに、1米ドルあたり50銭のコストが確実に発生するということです。仮に1米ドル=100円とすると、50銭は0.5%に相当します。米ドル建てMMFの利回りは上記のとおり年率0.25%くらいですから、1年程度の運用では為替手数料を回収できないことになります。

南アフリカランドでも見てみましょう。南アフリカランドの利回りは7.3%くらい、為替手数料は往復で60銭(楽天証券の場合)です。1南アフリカランド=11円くらいなので、為替手数料は(0.6÷11×100=)5.5%に相当します。年利の7.3%よりは低いですが、相対的に大きなコストであることには違いありません。

以上のように、外貨建てMMFでは、リスクである為替変動率やコストである為替手数料が利回りに対して相対的に大きくなっています。

為替変動は不利な方向に一方的に動くということはありません。一旦不利な方向に動いたとしても、長期的には有利な方向に戻ってくることは十分にありえます。外貨建てMMFは満期というものがなく、いつでも解約できますから、為替が自分に有利になった段階で解約すればよいのです。

また、コストである為替手数料は、1回だけ払えばよいので、長期運用によって利益が貯まれば相対的にリーズナブルなレベルに下がります。

いずれにしても、外貨建てMMFは長期運用が基本となります。